人と自然の距離をもっと近く

いま、日本中の山林が放置されています。 山林は国土面積の約7割、里山は約4割を占めますがほとんど経済活用できていません。

里山ゼロベースはこの日本国土における大きな課題を解決しようと、林学博士 西野文貴が立ち上げたプロジェクトです。そして、西野文貴がプロデュースする里山のモデルフォレストが千葉県君津市と大分県国東市にあります。自然災害にも耐えうるよう自然度高く 保全し産業活用する森林業(新しい林業)のノウハウを全国へ発信する拠点です。最新の学術に基づいて、人と自然とが共存共栄するための技術を見直し、緑の先進国である日本の、更なる森づくり技術を発展させ、山林国土や資源をもっと豊かに、そして活用する未来を目標に運営しています。

「山」のポテンシャルを最大限に引き出し活用します。

里山ゼロベースが解決したい課題は大きく2つ

①目に見える課題

②目に見えない課題

自然度高く、災害に強い里山は「里山」と「奥山」とのエリア分けをし、
樹種の役割を明確にすることが大切です。
自然度高く、災害に強い里山は「里山」と「奥山」とのエリア分けをし、
樹種の役割を明確にすることが大切です。

①目に見える課題 = 山地災害と生物多様性

多くの山地では戦後から経済林(スギやヒノキ)が植えられてきました。しかし、林業従事者や里山林の利活用者は減り続け、全国で放置林が増加しています。これが山地災害を引き起こす一つの要因です。私たちはまず、荒れた山林を里山・奥山へと整備します。人と自然とが共存共栄するための里山。そして管理を必要としない自然度の高い奥山へと転換させることが必要です。

里山の現状
  • 経済的価値の低下 高度経済成長期を通して、一次産業の一つである林業や里山林が経済的な価値を失い後継者が不足しました。その結果、放置された山が荒れています。  
  • 里山文化の衰退 自然とかかわる知恵や技、そして地域コミュニティが失われつつあります。  
  • 生物多様性の低下 自然植生に配慮しない樹種を単一的に植えた人工林は、自然の質が低下し、生物の多様性が失われていきます。
  • 放置による表層崩壊 (土砂くずれ) 台風や豪雨による山地災害では、多くのスギ・ヒノキが流されています。間伐などの手入れが行き届いていない人工林では、水が地中に浸み込みにくく根っこが浅くなります。また、他の樹種と根っこが絡まないことで表層崩壊が起こりやすくなります。  
  • 水を蓄える機能の低下 放置された人工林は、土壌の質も低下します。水の染み込みが遅く、水害に繋がります。
→ 知識と技術で課題を解決

山地災害を防ぐ樹種の選定や植樹方法をはじめとし、自然度の高い森林整備、 木材をはじめとした産業活用を実施します。 里山文化に寄り添いながら、最新の学説で生物多様性やCO2削減にも 寄与する環境保全活動です。

単一化してしまった樹種

②目に見えない課題 = それは幸福度

幸福度世界1位のフィンランドは、森林率も1位です。そして国民には自然を享受する権利が与えられており、より身近に気軽に自然を楽しむ仕組みがあるのです。それは、土地の所有者に迷惑をかけない限りは出入りが自由というものです。一方日本では、森林率2位にも関わらず、多くの山林への勝手な立ち入りは禁止。これが人々を自然から遠ざけ、自然への理解も薄れたのではないでしょうか。私たちは、人と自然を近くするための空間と知識を提供し、都会暮らしで薄れてしまった人間性の回復と、人と自然とが共存共栄する未来を一人一人が想像する機会をご提供します。

学びとコモンズ(地域コミュニティ)で課題を解決

地域の子どもや大人、サポーターの皆さんが 自由に集い、自然を享受するための 拠点(ベース)として里山を解放します。 自然と触れ合うことで人間性が回復し、自然を理解することで環境を見直すきっかけにもなります。 また、里山を通した環境学習や保全技術を 体験・習得するための環境保全活動メニューをご用意しています。

※自然度高く/植生調査を実施することで、その地域に適した樹種が判明します。その地域に適した樹種(10〜20種)を植樹することで、地上部だけでなく地下部にも健全かつ強靭な根を巡らします。

里山ゼロベース プロデューサー

林学博士 西野文貴

 株式会社グリーンエルム 代表取締役社長
・東京農業大学森林総合科学科 卒業 
・東京農業大学大学院農学研究科林学専攻(博士後期課程)修了 林学博士取得  
・経団連自然保護協会 東北復興支援 環境教育授業講師
・東京都神社庁の実習を受講し、試験に合格し“直階”を授与 
・日本緑化工学会より研究奨励賞を授与
公益財団法人鎮守の森のプロジェクト 技術部会員 
・⻄野文貴の活動(在来種による防災林)を中心とした 1 時間の特集番組(テレビ大分)
・ヨルダン、インド、中国、フランスにて森づくりを指導中

荒れた人口林の里山再生プロジェクト「里山ZERO BASE」と連動したラジオ番組! 聞き逃しも配信中!

環境保全活動例

CSR MENU / 山林環境学習

まずは山林を知ることで、自然と人間とが共存共栄する未来を想像しましょう。このフィールドを活用した環境学習では、森を見分ける力、自然の捉え方が変わる体験をしていただけると思います。企業人だけでなく、子ども向けにも実施します。植物・林学の他、昆虫、動物、水の専門家との組み合わせも対応可能です。ご要望をお聞かせください。

1,000,000円(税抜)[1人当り25,000円(40名の場合)]
例) 座学45分+フィールドワーク45分程度(1講師40名程度まで)

里山ゼロベースの商品を購入して保全活動を応援する

里山ゼロベースが販売する商品を購入すると、売上の一部は千葉県君津市と大分県国東市にある山林の環境保全活動費や地元の子どもたちの自然教育費用として利用されます。商品は、大分県で栽培しているユーカリから抽出した天然アロマオイルなどを販売しています。>詳細ページへ